【おみくじ】凶を引いた時の正しい対処方法
おみくじ
もしおみくじで凶を引いてしまったら?
何気ない運試しで引いたおみくじが凶だったら「うわっ最悪ぅ~」なんて笑いとばそうとするものですが、少々シャレにならない嫌な気分にはなるものです。さっさと厄払いのように神社の木の枝などに結んでしまうと忘れてしまいそうになりますが、それでは正しい対処方法とは言えません。
おみくじの凶の数自体は少なめとは言われているので、引いていしまったら珍しいものを引いたと面白いかもしれませんが、それでも冷静に考えると「何かあったらどうしよう」「何か気を付けた方がいいのかな?」と考えてしまいます。
~~目次~~~~~~~~~~~~~~
【おみくじ】凶の本当の意味
【おみくじ】凶を引いた時の正しい対処方法
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【おみくじ】凶の本当の意味
凶はおみくじの運の吉凶の意味から言うと最階位。
引いてしまったら「最悪!」とびっくりしてしまいますが、そもそもおみくじは未来予測や占いじゃありません。凶の内容が未来に起こるわけではないのです。
おみくじの本来の意味は「引いた運勢を通して、今一度自分の毎日の生活を振り返り心を引き締めて自分自身をより良い方向に整えていきなさい」という神様からのお告げなのです。ですから凶のおみくじの中には開運のメッセージ『これから運気が上がっていく』ということも書かれているのです。
今よりも未来は良くなるその為のメッセージとして
「気持ち行いを悔い改めれば、運気は上昇していく」
「考える機会が必要です」
などおみくじをきっかけに、現状を好転させるきっかけ作りとなるのが凶の役割なのです。たしかに神様からの「戒めの言葉」として読むと不安や不快になるような内容が書かれていたりします。
つまり「これから絶対に悪いことが起こる」という意味ではなく「あなたの場合、○○に気を付けた方がいいですよ」という事です。
おみくじの意味は「良い心がけを持ちましょう」という行間を読むのがおすすめです。
【おみくじ】凶を引いた時の正しい対処方法
おみくじの内容がひどかったとしても、不愉快になって腹を立てないことが重要です。
なぜならば「ショックを受けて腹を立てる」という感情が悪い運を引き寄せてしまうからです。おみくじの通りの結果にならないためには、おみくじの内容が嫌な事が書かれていてもそれは「あなたのウィークポイントはこんなところですよ」との転ばぬ先の杖なアドバイスと受け止めて、あくまでもスマートに「あぁそうなんだ、気を付けよう」とクールに立ち振る舞う方が悪運にも流されずにすみます。
おみくじを引いた時は
・神様へのお礼をする
内容はさておき、神様がお告げをくれているので、神社を後にする時に本殿に向かい「貴重なお告げありがとうございました」と一礼するのがマナーです。
・むずびつけずに持ち帰る
江戸時代からおみくじは木に結ぶ風習はありましたが、東大寺二月堂(奈良)のおみくじの考え方として『木の枝、道のほとりのものに括ると、(思い)が結ばれて永く思いごとが叶いません』と書かれているそうです。そういう受け止め方なら、悪い事が書かれたおみくじを木の枝に結んでしまうと、悪い現実に結ばれてしまいそう;そうならないために、神様からのメッセージとしてじっくり読んで自分の指針にした方が良いかもしれません。
・おみくじはいつ引きに行って良い
神社に行きなれていない人は、もしかしたらお正月の初詣ぐらいしかおみくじを引きに行かないのでは?
おみくじを「凶が出たから」とその日のうちに何度も引き直すのは神様に失礼ですからNGです。
ですが数か月か半年に1回だったり、自分にとっての節目やお願い事や伺いたい事などある場合におみくじを引いてみるのは問題ありません。
心境や環境の変化などあれば、おみくじでまたその状況への新しいアドバイスを頂けるのですから、一度引いた凶にこだわりつづけることはありません。
【おみくじは3種類】
漢詩みくじ…仏教の伝来が中国経由なので仏様の言葉を漢詩で書いたおみくじ。主に寺が多い
和歌みくじ…日本の神様が和歌で心伝える意味で書いたおみくじ。主に神社が多い
それ以外のもの…古典の名言やことわざなど示したもの。現代になって作られたもの。
おみくじの凶の割合は神社やお寺の企業秘密?なのですが昔のおみくじは凶の割合が4割だったのです。
明治時代ごろの「和歌みくじ」は全体50本中
大吉2本、吉15本、半吉8本、末吉4本、半凶9本、凶12本の4割が半凶と凶でした。
現代では「凶がよく出る」事で有名な台東区浅草寺
なんと100本中、大吉17本、吉35本、半吉5本、小吉4本、末小吉3本、末吉6本、凶30本と全体の30%が凶です。
逆に「大吉や吉が出やすい」神社といわれているのが東京都千代田区の東京大神宮。
こちらでは大吉から小吉までで凶は入れていません。
凶のおみくじは人生の指針
引いたおみくじは折に触れて読み返し、お告げを受け止めて日々の生活に生かす
生活を律することが出来るようになるための道しるべ