【神社のお祭り】意味と種類・春祭/夏祭/秋祭/冬祭の違い


神社のお祭りと言えば


 
夏祭りや秋祭りなどおみこしや花火や屋台の縁日など楽しいイベントが盛りだくさん。
「お祭り騒ぎ」というくらいなぜか気持ちが沸き立ちワクワクが止まらないなんて人もいるものです。ですが、そんな本来神社のお祭りはもっと神聖なモノなのです。

こちらでは
————————————————————
【神社のお祭り】意味と種類
【神社のお祭り】春祭り・夏祭り・秋祭り・冬祭りの違い

————————————————————

Sponsored Link

【神社のお祭り】意味と種類

 

 
「お祭り」の意味とは
その場所に神様をお招きし、お鎮まりいただいた神様へのご奉仕をする場所。この神様へのご奉仕のことが「まつる(祀る)」です。「政」や「務」も「まつりごと」と読みます。このことから広く社会に奉仕することが、広い意味での「まつり」であります。
そして一般的に思い浮かぶ神社でのお祭りとは感謝、祈り、慰霊のために神、仏、祖先をまつる行為をいいます。近年は、祭祀の性格をもたないイベントや町おこしなどの要素が強い賑やかな行事も「祭り」と呼ぶようになりました。
 

【神社のお祭りの種類】
神社自体が行う祭りは軽重によって大祭、中祭、小祭、諸祭に分けられます。

【大祭】・・・例大祭(例祭)、祈年祭、新嘗祭のほか神社のご鎮座に関わるお祭り
例大祭(例祭)~以前は大祭(おおまつり)御祭(おんまつり)と呼ばれた。
各神社が毎年年一回、同じ日に行う最重要のお祭り。人物神を祀る神社では、その人物の誕生日や命日。特にない場合は神社が設立(?)された日などが多いようです。
祈年祭~2月17日に行われる皇室の弥栄・国家・国民の安泰、豊作を祈るお祭り(春祭り)
新嘗祭(にいなめさい)~11月23日収穫感謝祭、一般的には秋祭りのこと。皇室の繁栄と国家・国民安泰祈願
式年祭~数年に一度など決められた期間ごとに行なわれる祭祀のこと。神社の祭礼や祖先祭祀で20年に一度おこなわれる伊勢神宮の式年遷宮や、7年に一度おこなわれる諏訪大社の御柱祭が有名。先祖祭祀は、仏教でいえば回忌法要にあたり百日祭・一年祭・三年祭・五年祭・十年祭・二十年祭・三十年祭・四十年祭・五十年祭・百年祭がありますが、三十年祭で切り上げるのが一般的なようです。

【中祭】・・・歳旦祭、元始祭、紀元祭、昭和祭、神嘗奉祝祭、明治祭、天長祭など皇室と関わりの深いお祭りが区分されています。
歳旦祭~毎年1月1日午前0時に責任役員・氏子総代などが1年の無事を祈るお祭り。皇室の弥栄と国の発展、氏子崇敬者と地域社会の平和と繁栄祈願
元始祭~1月3日に行われる天皇陛下の弥栄と国の益々の発展を祈りお祭り
紀元祭~2月11日神武天皇即位建国の日。皇室の繁栄と国の発展祈願
昭和祭~4月29日昭和天皇の大業を称え、皇室の弥栄と国の発展、文化振興、産業増進、永遠祈願
神嘗奉祝祭~10月17日、皇室始祖・天照大御神への年の新穀を奉る神嘗祭(伊勢神宮)と各神社で行う奉祝のお祭り
明治祭~11月3日明治天皇の大業を称え、皇室の弥栄と国の発展、文化振興、産業増進、永遠祈願
天長祭~12月23日平成天皇誕生日の奉祝、陛下の長寿とご健康祈願

【小祭・その他】
月次祭~月ごとの決まった日に行われるお祭り。皇室の弥栄と国の繁栄、地域と氏子崇敬者の安寧を祈るお祭り。
除夜祭~大晦日の夜から元旦にかけて執り行われる除夜の神事
大祓~6月の夏越(なごし)と12月年越の祓は身体にしみついた半年間の穢れを落とす目的で行われます。
月次祭(つきなみさい)~神さまに神饌(しんせん)を供えるお祭り。月1~2回行われます。
日供祭(にっくさい)~神職の方が毎朝神様に御神饌(ごしんせん)と祝詞を捧げること
御衣祭(おんぞさい)~6月に神さまの衣替えで行われます。
遷座祭(せんざさい)~社殿の建てかえにともない、御神体を移すときに行われます。
鎮座祭(ちんざさい)~神社ができた時におこなわれるお祭り。
地鎮祭(ぢちんさい)~建物の新築や土木工事の起工の際の安全祈願の祀り

【諸祭】~氏子崇敬者の依頼に基づき行われる祭り
報告祭・祈願祭~入学、卒業や就職や人生の節目の報告、祈願
諸祈願~家内安全や商売繁盛、安産、病気平癒、厄除けなど
お宮参り、七五三参りなど

いずれも神様に神饌を捧げることでしてご接待を行い、神様に喜んでいただき、祝詞を奏上することで神様のご神徳をいただいて、皇室を始め天下、地域の安寧と発展、さらには願い事をする氏子崇敬者の繁栄をいのるものなのです。


お神輿が練り歩く本当の理由とは?

渡御祭(とぎょさい)
お祭りでは神輿や山車がワッショイワッショイと練り歩くのが最大の盛り上がりですが、この神輿や山車が練り歩くことも祀りなのです。お祭りのこの日ばかりは神輿や山車に神様がお遷りになり、氏子の手により氏子地域を巡幸する。つまり神様が地域を巡回して御神徳を与えて下さる、と言う事なのです。

なるほど!中小企業の社長が支店に来て社員のモチベーション上げようとしたり、「白い巨塔」での「ザイゼン教授の巡回です」なんて患者も具合悪いのに「エライ先生見てくれたからありがたいのかも?」なんて思うのと一緒です。

神様はお神輿からパワーをくれるようですから、ありがたがりましょう。

Sponsored Link

【神社のお祭り】春祭り・夏祭り・秋祭り・冬祭りの違い

お祭りと言えば夏か秋?という印象ですが、実は四季折々で神社によっては名塚明人は限定されていないのです。

春祭り~種撒き、田植え時期(6月くらいまで)
・御田植祭豊作祈願
・豊作、発展、安寧、無病息災を祈願
・田植えをする前の時期(4月いっぱい)
・田植えの時期

夏祭り~農作物が成長する時期(8月くらいまで)
 ・都市部での疫病退散祈願
 ・豊作祈願
 ・農村部での虫送りや台風除け祈願
 ・盂蘭盆会(仏教のいわゆるお盆行事)

秋祭り~収穫期(11月くらいまで)
 ・収穫感謝(祈願)祭

冬祭り~収穫後の籠りの時期(12月~2月半ばくらいまで)
・田の神への労い、感謝、新年祈願
・なまはげ12月31日
・十日戎
・道祖神祭り


お祭りの日程
大抵お祭りは2日で行われますが、それ以上の日数をかける神社もあります。なぜ1日じゃ終わらないのかというと工程通りの儀式があるからです。
お祭りで神様をお迎えするにあたって…
宵祭(お迎えの儀式)

本祭(祝祭)

後祭(お送りの儀式)

というお出迎えからお見送りまでの儀式が必要なのです。得に重要なのが祝祭です。祝祭はとにかく騒ぎ、無礼講的に酒を呑みすぎてハメを外しても「祭りだからお構いなし」の一言ですまされます。なぜならば神道での「人が喜び楽しめば、神も喜び楽しむ」と考えるためです。神様を喜ばせて気分良くすることでパワーアップ、霊力増強してもらうよう図りより一層のご加護を期待するのです。そして、お祭りを堪能して頂き、十分にパワーアップしたところで気分よく神様にお帰りを願うことになります。
なんと、普通に「年に1度の神様大接待」が例大祭なのです。

日本人が現代でも接待や根回しを仕事の常とする理由は、日本古来の神道の宗教観からだったようです。

Sponsored Link